★★こどものめまい
子供のめまい症例は多くはありませんが、注意が必要なことがあります。
子供は大人を小さくした生き物ではないというのが医学常識で、めまい症例にもあてはまります。
脳が原因のめまいは、脳の中でも「テント下」と呼ばれる脳の後ろの下の方が原因であることが大部分です。
大人と違って、子供の脳腫瘍は「テント下」に発生することが多いと言われていて、担当医が絶対に見落としてはならない疾患です。かといって、たとえ子供の患者さんであっても、めまい患者さんにめまいの検査を疎かにしてMRI等の画像診断だけに終始すれば「脳はどうもない」で終わってしまい、めまいが長患いになる可能性が出てきます。
勿論、成長とともに自然に解決されることも多いでしょうが、子供のころの片頭痛がメニエル病に発展することが多いという指摘があります。こういう患者さんにはメニエル病に特にアタリをつけた検査をしますし、万が一中枢性(脳からの)めまいの所見があれば脳外科と共同で診療することになります。
強い症状の訴えがあるにも拘わらず、どんな検査を行っても客観的な異常所見が見つからない場合は心因性やPPPDも視野に入れての対応になるのは大人とも同じですが、対応の詳細はより複雑になります。
