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副鼻腔炎のご説明

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 副鼻腔炎・症状と治療

副鼻腔炎は文字通り副鼻腔に発生した炎症です。いきなり副鼻腔に炎症が起きることはまれで、多くは鼻腔の不具合が副鼻腔炎を引き起こします。結果、鼻や副鼻腔からの分泌物の排除が滞って粘度の高い液体が貯留した状態です。川の流れと同じで、よどんだ流れには微生物や細菌が繁殖しやすくなります。従って、TVやネットで言われるような、「感染が原因」とは言えません。むしろ感染は流れがよどんだ結果です。そうなると、抗生物質も結果に対する治療にすぎないことになります。

鼻水吸引処置は大切な治療

※鼻汁がのどにおちてくる場合(後鼻漏)があります。飲み込んでも大丈夫ですが、肺に吸い込まないようにしなくてはなりません。咳はその防御反応です。

両側の鼻で発症するのが大半で、片方の鼻で発症するケースは特殊な例です。まれに悪性腫瘍であることもあります。

高熱を伴うことは少ないですが、高熱が発症した場合は頭蓋内合併症がある場合もあり、稀に副鼻腔の炎症が目や脳に進むことで、まぶたが腫れたり、視力が落ち、強い頭痛や意識障害が出ることもあります。

治療法

  1. 鼻の吸引処置・
  2. 副鼻腔自然孔開大処置
  3. 副鼻腔洗浄
  4. ネブライザー
  5. 化学療法(抗生物質・消炎剤の内服)

などが挙げられていますが、治療のキーワードは「排膿」「換気」です。

その次が「消炎」「抗菌」と続きます。ですから、基本の治療は鼻汁を鼻の一番奥まで吸引することです。消炎剤や抗生物質は3番目4番目にあたり、2の次3の次ともいえます。

そもそもは排膿障害(鼻水が出にくくて困る状態)で起きている病態ですので、薬を使うなら「鼻水を出す薬」です。カゼや花粉症やアレルギー性鼻炎という鼻水が出すぎて困る状態に併せて起きている場合、薬による治療には注意を払う必要があります。すなわち、「鼻水を止める薬理屈上は逆効果となります。

急性副鼻腔炎の診療にはレントゲンやCTの所見は重要ですが、参考資料の一つにすぎません。撮影された場合には治った時の確認目的にもう一度撮ってもらいましょう。

歯の炎症が原因の場合は歯科での診療も併せて必要となります。

副鼻腔炎が慢性化したものはいわゆる「蓄膿症」ともいわれ、慢性的に副鼻腔に膿がたまる病気です。副鼻腔炎が遷延化して慢性化すると鼻茸(はなたけ=鼻ポリープ)ができることがあり、多くは手術適応になります。(‎‎手術も、その目的は「排膿」と「換気」‎‎です。 )‎

自然に治る方も多い反面、いくら治療しても慢性化される方もあります。2の次3の次の治療(薬だけの治療)に終始することなく、大切な「排膿」と「換気」を心がけて慢性化を防ぎましょう。

 

 

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