難聴
自覚がなくても検査を受けていただくと、特定の音(高い音、低い音、特定の周波数の音)が聞こえにくくなっている人があります。
難聴には傷害された部位等により、2種類に分類されます。
1. 伝音性難聴
音は空気の振動(縦波)です。この振動エネルギーが内耳で電気信号に変えられて脳へ伝えられます。耳介で集められた音の信号(空気の振動)は外耳道のトンネルを抜けて鼓膜に伝わります。鼓膜からは3つの耳小骨連鎖を通して内耳に伝わります。この間、信号はおもに中耳で増幅されます。この間のどこかに何らかの不具合が生じて起きる難聴です。
※代表的疾患は耳垢や中耳炎です。
2. 感音性難聴
内耳より中枢に異常があって起きる難聴です。加齢性の難聴はすべて感音性難聴です。
※代表的疾患は聴神経腫瘍、突発性難聴、メニエール病など内耳や脳の障害です。
3. 混合性難聴
伝音性難聴と感音性難聴の両方の原因が重なった難聴です。
※代表的な例は中耳炎を伴った老人性難聴です。
※突発性難聴
※1月7日朝に放送がありました羽鳥慎一モーニングショーでの「突発性難聴」の放送内容には疑問点が多々ありますが、耳鳴りに補聴器の装用は大賛成です。
突然起こる重度な感音性難聴で原因不明なケースです。原因がわかればその時点で突発性難聴の診断ではなくなります。聴神経腫瘍の初発症状が突発性難聴であることも珍しくありません。「軽い突発性難聴」は理屈上はあり得ないものです。
治療は発症後2週間以内に開始する副腎皮質ホルモン(ステロイド)の大量投与治療です。